お葬式代、墓代に関しては終身保険で準備しますが、「遺族」のための保険は定期保険で準備することがほとんどです。
なぜでしょうか?
終身保険と定期保険を比べてみましょう!
終身保険 | 定期保険 | |
保険期間 | 終身(一生涯) | 60歳位~70歳位まで |
解約返戻金 | 有り | なしかほとんどなし |
保険料(保険金額に対して) | 高い | 安い |
上記表のように、終身保険は解約返戻金があり保証期間を一生涯と設定するために保険料が高額になります。一方定期保険は解約返戻金がないものがほとんどで、保険期間も60歳や70歳など比較的若い年齢までの設定ですので保険料が安くなる傾向にあります。
(例)40歳男性 某保険会社での終身保険と定期保険の比較(以後お伝えしている保険料はだいたいの額で実際の額ではありませんのでご注意ください!あくまでわかりやすくするために数字を入れています。)
終身保険(一生涯) | 定期保険(60歳まで) | |
保険金額 | 200万円 | 1100万円 |
保険料 | 約4200円 |
40歳の男性が葬祭費用の準備のために200万円が給付される終身保険(保険料終身払込)に加入する場合月々4200円くらいの保険料になります。
同じくらいの保険料を払えば、60歳までの定期保険であればもしもの場合1100万円が給付されることになります。
遺族のために3000万円の保険金額にしようと思うなら保険料は約11000円です。
遺族に対する生活の保障は自身の葬祭費用の10倍20倍にもなりますが、保険期間は特に遺族である子供たちが独立する60歳や70歳まであれば十分と考えられています。
よって遺族の生活保障は終身保険で設定する必要はなく定期保険で設定することになっています。
定期保険も2種類、通常のタイプと保険金額低減タイプがあります。
通常タイプは加入時から保険期間満了時まで保険金額が変わらないもので、保険金額が3000万円だと40歳加入時も50歳時も、60歳保険期間満了日前日も亡くなったら3000万円が給付されます。
保険金額低減タイプはその名の通り、40歳加入時は3000万円でも50歳だと1500万円、60歳前日だと150万位から数百万円程度と亡くなる年齢が高くなるほど保険金額が下がるものになります。
このタイプは、遺族の生活保障としては通常タイプよりも合理的です。
なぜなら、年々子供たちは大きくなって小学校、中学校、大学と上がるにつれて、寂しい話かもしれませんが、生活の保障をしてあげる期間が短くなっていくことで保障額も少なくなっていくからです。
いずれにしても社会保険からの給付を考慮して、あといくら必要なのか、ライフプランニングをしっかりとしたうえで、どういった保険にするのか考えていく必要があります。
どうすればよいかな、だれかに相談しようかなと思ったらこちらでご相談ください。
下記のフォームで問い合わせていただければ、ライフプランニング、遺族の生活保障に詳しいファイナンシャルプランナーがご相談させていただきます。
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